個人での音取りと並行して行いたいのが、パートでの音取りです。
個人個人ではしっかり音取りができていると思っていても、それぞれの歌い方や声質によっては、パートでまとまって歌ってみた場合に音程やリズムが揃わずまとまりがなく聴こえてしまうこともあります。
特に経験者が少なく、初心者が多い時はそういったことが珍しくないでしょう。
もちろん最終的には『指揮者』が合唱をまとめていく形となります。
ただし指揮者が練習時に不在だったり、他のパートとの兼ね合いもあったりすると、必ずしも指揮者が全てをまとめられるとは限りません。
そのため指揮者とは別に、各声種パートをまとめる役割をになう『パートリーダー』を定めたほうがまとまりが良くなる可能性が高いでしょう。
パートリーダーは指揮者の意図を実際に確認しつつ、それぞれのパートをまとめていきます。
音程のほかにもリズムや音の強弱など、合唱において練習すべき点は多数あります。
パートというチームで高め合っていけるよう、パートリーダーを中心としてメンバー同士で力を合わせて行くことが大事です。
音取りがそれなりに形になってきたら、今度は歌の精度をより磨いていきましょう。
例えばパート全員で歌うのではなく、もっと少人数のチームを作って歌ってみるという練習方法があります。
少人数であれば、より個々の歌声を意識しやすくなります。
音程・リズム・音の強弱・呼吸のタイミングなどがぴったり合うよう、少人数で歌ってみて、揃うようになったらその感覚を踏まえ、徐々に人数を増やしていったり、改めてパート全体で歌ってみたりするというやり方です。
またリズムが合わない場合、あえて音程をとらず、一定の音の高さでリズムのみを揃えていくというのもよいでしょう。
リズムが揃ったら、また通常のパートの歌唱練習に戻りましょう。